羊毛画ブローチ
国産ヴィンテージビーズの羊毛画ブローチ
/// 羊毛画ブローチのおはなし ///
羊毛は真綿の様な塊りですが、
割いていくと細い細い羊の毛。
そのか細い毛を重ねて描きだす作品を
“羊毛画”と名付けました。
羊毛で描く絵は鉛筆画の様に
きれいにぴしっと描く事はできず、
つたなく牧歌的で
幼子が作り出す寓話の世界のように
自由なのびやかさを感じます。
手仕事が作り上げる小世界と
羊毛表現の豊かさを
日常の中で楽しんでいただけるブローチです。
/// 羊毛画ブローチのこだわり ///
羊毛画はさまざまな色の羊毛を
ほんの数ミリずつ取り出しては重ねて刺し固め、
惜しみなく時間をかけて
少しずつ色と形を作り上げていきます。
完成した羊毛画には、
広島ビーズという50年以上前に作られた
国産ヴィンテージビーズのみを刺繍します。
パリコレやオートクチュールにも使われる
広島ビーズは世界に誇る
熟練の職人技術により
作られていました。
残念ながら現在は後継者が居らず
製造はされておりませんので
希少性が高い幻の逸品と言われています。
羊毛画ブローチにこそ使いたいと決め、
少しずつ集めた美しい広島ビーズを
点描の様にふんだんに刺繍し、
羊毛画に豊かな表情を彩ります。
何十年と時を経て、
味わい深くなじみの良い色合いのグラスビーズを
ご堪能ください。
最後に、羊毛画を守る額縁の役割として
薄く波打つ模様を施した真鍮を添えています。
控えめに輝く真鍮の縁飾りが
ブローチを可憐に仕上げています。
この小さなブローチは、
私が子どもの頃に感じた“喜び”や“美しさ”を込めてお作りしております。
大切な記憶の結晶を
すくい取り形にした羊毛画ブローチを、
お気に召していただけた方へお届けできるのは
大変に光栄な事と思っております。
本棚にそっと存在し続ける古びた絵本のように、
手に取ると心がなつかしみ
遠いざわめきが小さく光る…
そんな物語を紡ぐブローチをお楽しみください。